パワースポット:寒川神社

寒川神社は1600年の歴史を持つ由緒ある神社です。江戸(皇居)から見て南西に位置しており、社殿も南西向きであることから、江戸の裏鬼門を護る神社として、また全国で唯一の方位除け神社として知られております。

●寒川神社のご祭神 ●
寒川比古命(さむかわひこのみこと) 寒川比女命(さむかわひめのみこと)

神社に到着すると雨が降ってきました。雨が降るのは神様に歓迎されているサインと思うことにして鳥居をくぐり、社務所へ向かいました。神獄山神苑に行きたかったのですが、入苑は本殿でご祈祷を受けた方限定だったので、方位除けのご祈祷をしていただくことにしました。

朝早めに行ったのでほとんど待つことなく手続きを済ませることができました。ご祈祷の時間になるまで待合い室で待ちます。以前はお茶やお菓子が配られていたようですが、今は室内での飲食は禁止されていました。またご祈祷時に着用する白装束もありません。ご祈祷の際に座る椅子も1列開けて座ります。

ご祈祷はだいたい20分位で終わり、本殿の前で玉串拝礼を終えた方から授与品を頂いて終了となります。中式でも記名板剣神礼・御守・御神土・御箸・御神供・御神酒が入っていました。授与品を携えていよいよ神苑へ。

神苑は神域でこれまで足を踏み入れることのできなかった地ですが、2009年8月に開苑されました。入苑期間は3月上旬から12月13日までで、冬季と毎週月曜日は休苑となっています。

ご祈祷の受付時に頂いた入苑券を外門で渡し、ノートに記名し入苑しました。外門をくぐってすぐに手水舎あり、その奥に難波の小池がありました。神聖な場所であるため、写真撮影はNGです。この日は蒸し暑かったのですが、池の周りは温度が少しだけ低いように感じました。静かな池を眺めているだけで、浄化されていくような気がします。そこから歩を進めると裏参拝所があり、人によってはパワーを一番強く感じる場所のようで、ここで写真を撮るとうまく撮れないこともあるそうです。

内門をくぐるとガラっと雰囲気が変わった気がしました。この内門は「真」の世界から「草」の世界へと切り替わる結界の意味があるそうです。女性4人のグループの方が代わる代わる何枚も写真を撮っていました。何か感じたのでしょうか?それとも雨に濡れた木々の緑と門が美しかったから?八氣の泉を見ながら橋を渡って方徳資料館へ。あまり時間は取れませんでしたが、神社の歴史や「八方除け」に関する資料を見ることができてよかったです。

資料館入口にひっそり置かれていた「庚申塔」。青面金剛・三猿・二羽の鶏・日・月が彫られているのが一般的で、長寿や健康、家内安全や五穀豊穣、現世や来世を祈り、それが碑面に刻まれています。青面金剛は本来奇病を流行らす「鬼神」だったそうですが、三尸の虫から身を守るための「守庚申」となり、その後伝染病が三尸の虫と似ていることから、邪気や悪病を払うご利益が期待され「本尊」になったそうです。長寿を願って広まった庚申信仰や庚申講、庚申待といった風習なども興味深いものでした。

普段なら素通りしたかもしれないのですが、何故か気になり、足を止めたのは得体の知れない伝染病が世界中に蔓延しているからかもしれません。室町時代の伝染病は結核でしたが、現代の伝染病はコロナウィルスです。霊験あらたかな青面金剛にお力をお貸し頂ければと、無意識に強く願ったのかもしれません。

寒川神社はよい気が巡っており、特に神苑はお薦めです。そこにただ居るだけで、癒され元気になれる気がします。機会があれば是非訪れてみて下さい。

師走大祓式

11月末に寒川神社より師走大祓式に関するお知らせが届きました。今年はコロナウィルス感染症拡大防止の観点より、神職と関係者のみで行うため一般の方の参列はご遠慮くださいとのことでした。大祓とは全国の各神社で6/30と12/31の年二回、半年ごとに執り行われる神事で、私たちが知らず識らずに犯した罪穢(けがれ)を根国底国に祓い去り、心身の美しくなった自分として新しい気持ちで生活を切り開いて行く事を目的としているそうです。

人の形をした形代に名前と年齢と記入し、形代を体に撫でてから息を三度吹きかけて、それを返信用封筒にいれて返送します。参拝せずとも郵送による祈願を受け付けている寒川神社、素晴らしいなと思いました。

年が明けてすぐに師走大祓の御神札と元旦奉幣神札が届きました。強い力に守られている気がして、今年1年また頑張れそうです。感染が治まった頃、再度参拝したいと思っています。

参照サイト:寒川神社
URL: http://samukawajinjya.jp/