パワースポット:聖地ワイピオ渓谷
ハワイ島のパワースポット、ワイピオ渓谷へ行ってきました。
自然が多く残り、神秘的な場所ということで、どうしても今回の旅行で訪れたかった場所の1つでした。ワイピオ渓谷乗馬ツアーに参加したかったのですが、マウイ島から日帰りだと時間があわず断念しトレッキングにしました。今考えるとトレッキングでよかったと思います。渓谷を自ら歩くことで、そこにあるパワーをしっかりいただけた気がしました。
谷底までひたすら急な坂道を下っていきます。帰りにこれを登るのかと思うと一瞬ぞっとしましたが、敢えて考えずに進みました。谷底へ到着しジャングルのような道を少し歩くと、ヒイラヴェの滝が見えてきました。遠くからみただけですが、荘厳さと迫力が伝わってきます。
ガイドさんの話では、ワイピオ渓谷は昔、王族が住み神聖な場所とされていたそうです。現在は漁師さんとタロイモ農家の方が住んでおり、大半の農家の方は週末こちらに戻ってきて農業をし、それ以外は町へ出稼ぎに行っているそうです。
野生?の馬がいました。観光客に慣れているので野生ではないのかな。。。ガイドさんが「馬は誰の所有物でもないので、自由に持っていっていいんですよ。」と言っていました。本当に持ち帰る人はいるのでしょうか?
ぬかるんだ道を歩き、海岸へ到着です。
この入り江は渓谷で一番パワーの強い場所だそうです。
大自然の美しさとここに来れたことに感謝せざるを得ないです。
ここでガイドさんから、この周辺でサメの被害がないのはある伝説に由来していると教えてもらいました。
昔サメの王が人間の女性に恋をして結婚し、子供を授かりました。しかしサメの王は海に帰らなくてはならず、妻に「これから生まれてくる子に肉を食べさせては絶対にいけない。」と残し海へ帰ります。
子供は無事に生まれ「ナナウエ」と名づけられ大事に育てられました。母親は肉を与えずにいたのですが、祖父が母親の目👀を盗んでナナウエに肉を与えていました。
しばらくして祖父が亡くなり、肉の味がどうしても忘れられないナナウエは友達を洞窟で釣りをしようと誘い、そこでサメの姿に変わり、友達を襲って食べてしまいます。このようなことが何件か続き、不信に思った長老たちは占いにより犯人を割りだします。するとナナウエが容疑者として浮上し、長老たちは罠をしかけて、ナナウエをおびき出します。何も知らずにナナウエはその場に行くと、そこでいつも包帯で隠していた背中の尾びれ(サメの牙だったかも?)を見つけられてしまいます。しかし間一髪のところでその場から逃げ、他の島へ渡ります。
島にたどり着くと、今度はビーチで女性に声をかけ、そこで獲物を物色するようになりました。しかしその島でも娘ばかりがいなくなるのはおかしいということで、犯人捜索が始まります。情報を集めていくと、ナナウエが容疑者として浮上し、捕まえようとするのですが、ここでも逃げられてしまいます。
次の島ではナナウエの噂が既に広まっており、島の娘達全員にビーチで知らない男に声をかけられたら、すぐに報告することになっていました。何も知らないナナウエは、これまでと同じように娘に声をかけ、待ち合わせの場所で待っていると、そこで島民に捕獲され殴り殺されたそうです。
この事態を知ったサメの王であるナナウエの父は、島民へ息子のしたことを心から詫び、ナナウエが人間を襲った島の海岸近辺でサメが人間を襲うことはしないと約束したそうです。それ以来サメの被害がなくなったと言われています。
悲しく残酷な話です。このような伝説を聞くと、風景を見ただけよりも場所の印象がより鮮明に記憶に残ります。
海岸が最終目的地だったので、そこからはスタート地点へ戻るため黙々と歩きました。忘れていた頃に最後の難関、傾斜25度の坂が登場しました。これを登るのか、、、と暗い気持ちになりながらも足を一歩一歩踏み出しますが、なかなか進みません。途中何台も車が横を通り抜けていき、乗せてもらえたらなあと思いました。一旦足を止めると、そのまま動けなくなりそうなので、休憩は最低限にしてひたすら登り続けました
最後はかなり辛く、足がフラフラになりましたが、登り終えた時はスッキリした気分でした。歩いているうちに浄化された気がします。
ワイピオ渓谷は乗馬が人気ですが、トレッキングもお薦めです。もし行く機会があり、興味のある方は是非試してみて下さい。
最後にこちらのタイトなスケジュールに合わせてツアーを組んで下さったIさん、そしてたくさんの情報を伝えながらガイドをして下さったSさんありがとうございました。お二人にご協力いただいたおかげで、このような素晴らしい体験をすることができました。